不倫と真相は直接関係ない
なぜ買ったかは忘れていた東野圭吾さんの小説。
- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2010/07/24
- メディア: 文庫
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ネタバレ
主人公のアラフォー男が、アラサー女と不倫して、「自分が不倫するなんて!」と思いつつ、「でも、わかってはいても、夢中になっちゃうんだよ」みたいな話が続く。 やがて不倫相手の家で起きた15年前の殺人事件の真相を知ることになる、という話。
いや、エンターテイメントとしては十分楽しいし、別にこんなに人気作なのだから、いちいち文句言わなくとも、まあいいのだけれど。
アラサー不倫相手の親父さんと、アラサー不倫相手の叔母、そして殺された女性の妹さんが、それぞれ、なんとなく、ちょっと現実感が乏しくて。なんだか横浜のシーンになるたびに作りもの感が高まる。特に被害者妹との出会いのところとか、こんなことあるかなーと、つい考えてしまった。
事件の真相は、不倫とは直接には関係ない。いや、関係なくても別にいいんだけど。
また、不倫のときに、女性がいかに恐ろしく、やっかいで、男がアホすぎるか、 みたいな話は、これは東野圭吾さんでなくても、いろんなエンタメの定番だから、この小説の不倫パートはそんなにありがたいものでもないような、気もした。
という意味で、おおー面白いー!ってほどは、いかなかったかな。