変幻自在・組み合わせ無数
またまた探偵ガリレオシリーズを購入した。
- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2015/03/10
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (17件) を見る
ガリレオシリーズ第1作の、(いま振り返ると)シンプルな理科系推理、・・みたいなスタイルからどんどん変化して、変幻自在、組み合わせ多彩、ひっくり返しパターン無数、という感じ。
「赤外線カメラを使った透視術」(モモンガの夜行性というヒントあり)
「電磁波照射」を使った幻聴
「強アルカリ薬剤」による車の傷
「テレパシー」と思わせて追い込む手法
殺人現場の偽造のウソを優しく救う湯川
劇団ファンで、劇団員の不可思議な行動を解きあかす湯川
・・パターン無数だから、どう展開されるか、できるだけ注意深く読もうとするが、毎回「うわっ、そう来るか!」の展開だった。
スタイルをここまで柔軟に崩しながら、「湯川准教授の正義観、観察力、誠実さ、科学知識の豊富さ」は必ず生かされる、という安心感、読み応え感。
圧倒的な満足感、説得力。
シリーズが更新されるたびに、面白さが「維持」されるのではなく、「上昇」するという力強さ。
・・いや、ホントに、大変なことだ。