考えず「さようなら」タイプ
前野隆司さんの本で対談相手だった、東大病院循環器内科・稲葉俊郎さんが、竹内整一さんの話をしていて、興味を持って購入した。
- 作者: 竹内整一
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2009/01/01
- メディア: 新書
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本を読んでいくと、日本人が「さようなら」と言って別れる理由がわかる・・、という本ではない。
「さようなら」が、どう生まれ、どういう感じに使われてきたのか。思想史的な位置づけ、という感じ。
自分はこういう思想史的な感じの話になると、どうも理解する能力が足りないかな。
淀川長治さんが「サイナラ、サイナラ、サイナラ」と言う時は、ここまで考えていなかったのでは?とか、ちょっと違う感じのことを考えてしまったり。
言葉は変わっていくというし、単なる慣用句として深く考えずに使っているだけのような気もして。
でも、改めて考えてみると、「そうであるなら・・」とか「そうしなければならないなら・・」と言って別れる慣習って面白いな、くらいはあるけれど。
自分の側が、この本の「別れの精神史・思想史」に、きっちりついていくほどの力がないことが、よくないな。