「平家物語」
祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。
沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。
おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。
たけき者も遂にはほろびぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。
「方丈記」
行く河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。
淀みにうかぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたる例(ためし)なし。
世の中にある、人と栖(すみか)と、またかくのごとし。
無常。
諸行無常。
もとの水にあらず。
毎日、変わる。変わっている。
毎日、思い返せ。
毎日、思い起こせ。
諸行無常であることを。